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久世光彦、手にした3冊目。
桃と官能を結び付けたがる著者。
そこまでピンと来ない読者、俺。
いや、桃も女も好きだけど、「それだけなのか」と問いたくなるような、消化不良感。
「有栖川の朝」のどこかほのぼのとした物語と、性的描写、獺の死。
「飲食男女」の英雄譚風な著者の(?)色恋物語。
そして今回の「桃」。
面白い本なのは否定しないけれど、なんだか釈然としない、必要以上にデンジャラスな隠し味がわざとらしく鼻をつく部分があるような気がする。
三匹の猫たちとおなじサイズになったころ、私はようやく、死ぬということは、豆本の中に入っていくことなのだと気がついた。なんだ、それだけのことなんだと頷きながら、私は紅色の漆の中へ落ちていった。
~囁きの猫~
こんな静けさの裏にある死。
そして、その恐怖の克服。
「お金はどこにある」
小春は答えない。
「病院にいくにはお金がいるんだ。金出しな!」
小春は力なく首を横に振る。
「えっ?」
「ごめんね」
「ないのかい? なくなったのかい?」
「ごめんね」
~同行二人~
こんな切なさを持つ、遊郭の女達。
六道輪廻の あひだには
ともなふ人も なかりけり
独り生まれて 独り死す
生死の道こそ かなしけれ
あるいは有頂の 雲の上
あるいは無限の 獄の下
善悪二つの 業により
いたらぬ栖は なかいけり
月が隠れて 暗い夜は
いけない指を 待ちくたびれて
ホロリホロリと 泣きながら
六道輪廻の 闇の中
~いけない指~
こんな忍ぶ優しさの裏で展開する血盟団、立正護国堂。
翻る、一人一殺の文字。
少女から女への変移。
芝居は残り一幕である。役者はあと一人である。大詰めには、どうあってもお葉に出てきて貰わないことには、大団円の幕が下りない。
~桃―お葉のにおい~
時に芝居がかった言い回し。
不同和の同居。
それを楽しめなければ、それほど面白みを感じられない本かもしれない。
解説は、下手な感想文。
個人的には無い方が良いと思った。
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