ガラガラガラ

壁が壊れるのは面白い。
まだ見ぬ向こうが見えるから。

高度な文明は壁という壁を壊しにかかる。
怪我もするし、道具も壊れ、先にあるのは断崖絶壁かもしれない。

損害を被るのが自分だけならまだ良いが、群れなければ生きて行けなくされた組織であればそうはいかない。

いくら吠えても負け犬で、いくら走っても組織は有視界にだけあるのではないと実感してしまう知識を植え込まれ、果たして何処へ行き着くのか。

舵取りが上手くいっていない国にいるが、ふらりふらりと食わせて貰っているのも事実。

自分探しなんて下らないと思ってしまうし、自分は世界の何処かに眠っているわけではない。
それでも探したいなんて思ってしまうのは、目に見えるものがもっと下らないから。

我が家に雑誌は殆ど無い。
たまに何処からか舞い込んでは来るが、目を通しても何も詰まらない。
何の足しにもならない雑誌。
「なるほど」などと思う馬鹿。
「そりゃそうだ」と思う我が家の普通。
「こうしたのが良いんじゃないの」が出る我が家。
一番が多いから雑誌なんてな売れるんだ。
なんていうのは間違いで二・三番は必要としないだけ。
数は未知数。
ずっとブルー。