残スポーク

メンソレータムは対比の為に。

15番手のスポークとニップルで創作。
似たようなのがとあるアパレル系ショップでは数千円らしい。
単価でいったら、ショップレベルでも数十円、代理店レベルなら数円の代物。

好感の持てるピスト乗りの話。

ある自転車をピストに改造した。
その後、自転車の魅力に取り付かれ、フルサイズのピストを新たに購入した結果、自転車生活のきっかけである1台目の自転車に乗らなくなってしまった。
乗るのは雨の日のみ。
そこで彼は思った。
「こいつだって悪い自転車じゃないのに、雨の日にしか乗ってやれないのはあまりにも可哀相だ」
1台目を見るたびに募る罪悪感。
しかし、顔の見えない相手の手に渡ってしまうのは、なんだか寂しい。
自分の知り合いに譲るという手もあるが、なかなか思い浮かばない。
「それじゃ、世話になっている自転車屋の店員の伝手で、誰か探してもらおうか」
という発想の持ち主。

心温まる反面、なんとなく罪悪感。
自転車を知るためとはいえ、二桁を目指すような台数を保有していても、体は一つ。
1台1台しっかりと長く乗ってやりたいという気持ちを、心に留める。