少女地獄/ 夢野久作

短編。
一作を除き、善悪の別を付けきることが出来ない。
それが「良い」作品。

誰も彼も善か悪かに分けられる筈はないというのは、「悪について」に似ている。
だから惹かれた。

野宿野郎

4/13ガラガラガラという日記に、4/15逆にREALという方が
“きっとこれ読んで「こうしたのが良いんじゃないの」が出たらホンモノ。”
と言っていたので、何もホンモノになりたいと思ったわけではないが(というか彼(彼女)が何をもってホンモノといったのかも定かではないが)買った本。
そもそも、この本が俺の指した雑誌でないことは言うまでもないけど、特に面白くはない本だった（因みに俺が指した雑誌はゴシップやスキャンダルや捏造がメインの物）。
旅をする本当の楽しさを知らないからだと言われればそれまでだけど、訴えかけるものはなかったというのが読後の感想。
「こうしたのが良いんじゃないの」を言わせて貰えば、『別に旅をしなくても俺は楽しいよ』となる。

フロイト先生のウソ/著Rolf Degen･訳赤根 洋子

心理学の通説･俗説を切り伏せる本。
家庭環境による子供の非行・暴力的性格への影響はないとか。
人生における遺伝子の影響は大きいとか。
多重人格は作り事とか。
心理療法はプラセボ効果だとか。
ヒッピー的トランスなどないとか。
なかなか面白い本。

途中詰まらなくなった箇所は、訳者後書きにて「○○○についてはどうかと思ったが…」とあった。
訳者が半信半疑では読者も半信半疑になるのだなと妙に納得出来た。

竹田青嗣/ニーチェ入門

「神」や「超越的な真理」は廃棄。
日本じゃ神も何もないだろうが、「超越的な心理」とやらにもそんなに興味は無い。

バナールな現象/奥泉光

バナール(Jhon Desmond Bernal)
イギリスの物理学者。X 線を用いた結晶構造の研究を行い、水の構造や生体物質の構造解析に貢献。科学と社会の関係の考察でも知られる。著「科学の社会的機能」「歴史における科学」など。

インテリになった気分に浸れる本。
二度は読みたくはない。

１３のラブソング/菊地秀行

恋愛したいなぁと。
そう思う本。

少女の器/灰谷健次郎

さすが児童小説。
少女と女性の間で生きる、優等生な少女の話。

離婚問題・格差差別等に苛まれながらも、子供は強く勝手に生きていくのだと。
それを助ける親が登場するけど、親も人なのだと。

瑠璃を見たひと/伊集院静

中国人理解不能。
伊集院静は嫌いじゃないんだけど。

悪について/中山康樹

友人が「刃物を持った男に追われている助けてくれ」と駆け込んできた。
断るのは不道徳(悪)なので、匿った。
その後刃物を持った男が現れ「○○(友人の名)が来なかったか」と尋ねた。

A：来てないよと嘘(不道徳)をつく。
B：家に隠れてるよと教える(友人に対する裏切り/悪)。

等、タイトル通りの内容。
前職を辞める後押しをした一冊。

オーディション/村上龍

山崎麻美みたいな娘が好き。

我利馬の船出/灰谷健次郎

この本に限らず、氏の本には「人間の仕事」とか「人間の生き方」とは何ぞやという問いの答えが書いてあるように思う。

以下6/5追記
因みにこの本はそんなに感動した部類の本ではない。
残念ながら。

アイソパラメトリック/森博嗣

30～60分位で読み終わる短編25編+写真。
ふふっとくるのがいくつかあり、楽しめた。
不思議な世界。
他の作品も読んでみたいと思わせるものだったが、どうやらミステリーが多い(?)らしい。
今はあんまり興味ないんだな。ミステリー。
気が向いたらぼつぼつと。

鍵・瘋癲老人日記/谷崎潤一郎

鍵
人間は恐ろしい生き物だ。

瘋癲老人日記
色々と気付かされた。

前者を悲劇、後者を喜劇と評した解説は痛快。

雁/森鴎外

女の自立。
擦れていく女。
時代背景なのか、この頃の読み物というのは性的描写が無い。
一つの出来事をきっかけに色々と変わってしまう世の中の常。

べっぴんは別品だったのか。
とか古い本を読むと、日本語を知らない事に気付く。