爪

自転車フレームの剥離と再塗装を試してみたくて入手したフレーム。
塗装したのは今月10日前後なので、かれこれ半月ほどの時間が経過しているが、右手中指に不時着した塗料は未だに存在感を放っている。
元来風呂が嫌いだが、それだって全く入らないわけではない。
というか、最近暑いので、人並みには入っているはず。
しかし、まだ食いついているウレタン塗装と爪との相性のよさには恐れ入る。
そう言えば、プラモデルに熱を上げていた頃、もプラパテやラッカー塗料が取れなくて苦労をした覚えがあるな、などと思いつつ、さて、世の中の物質が全てこの爪のようだったら、どうだろうかと考えてみる。

色物にちょっとぶつければ、塗料を剥ぎ取り自らの色としていく。
また、染料やなにかが溶けた水溶液に浸れば、その色を淡く纏っていく。
硬いものにはえぐられはするが、数日経てば元通り。
主成分はカルシウム(か)。
人体への悪影響もない(だろう)。
非常食として、噛む人も出てくるだろう。
光も中途半端に透過する。

NAILじゃつまらない。
CLAWなら格好良さげ。
うん。
なかなか良い言葉だなと思えてきた。
CLAW・STRAWと似ている。

今日は休みだ。
店の両替をして、その後、何をしようか。