年とった

な、と思わされる夜。

もともと、性別問わず、公衆の面前での肌の過剰な露出は好きではないが、昨日ほどの嫌悪感は珍しい。

裸になるのは決まったところだけにしておけよ、と。

隠されるから見たくなる。
日本人の文化、という奴が染み付いているだけのことなのかもしれないが、釈然としない自分に気付く。

いい年こいて酒の飲み方を知らない奴。
音が止まろうが、落し物があろうが、人が倒れようが、薬やってようが、自分が楽しんでいれば関係無いって顔してる奴。

そんなもの気にしなければいい話だけど、なかなか上手くいかない。
お節介。
焼きたくなる。

年取ったな、と。

そうでなければ、「死ね」と言いたくなる。
その場合の「死」は、この世を消す方法の2つ目を選択するのもあり。

1.全ての人間を殺し、死を与え、自分が認識している世界が消えること
2.世界から自分が消えることで、自分が認識している世界が消えること

その2つ目。

そう実感。
ああいうところでガス爆発だの、火災だのが起きたら俺は笑うかもしれない。
拍手をするかもしれない。
「人が死んでるんだぞ」と正義感ぶれる人間ではない。
それなのに、その中に知人や友人の存在を認識するやいなや、悲しみに塞ぎ込むだろうと思う。
勝手な奴。

ただの餓鬼だな、と。