不動産屋

今回は2件の不動産屋を訪ね、2件目で決めた。

1件目は金八のコウサクみたいな奴が担当だった。
2件目は2度足を運び、担当が替わったので、計3人とやり取りをした。

外れは1人目。
当りは23人目。

当りは、おそらく和彫りの男。
左手首のリストバンドのずれた所から、青が見えた。
気がした。
眠い目玉で肩辺りを凝視したら、白いワイシャツから透けて何かが見えた。
気がした。
見間違いだろうか。
エイプが好きだとか、SK8やるとか言ってたから、本物じゃないかなと思う。

ピスト乗りだと言うことだった。
社内に置いてあったピストが彼所有のバイクだった。
完成車だろうけれど、なかなか格好良いエアロのアルミフレームだった。

人当たりが良さそうだった。
事実、俺は良いと思った。
冷たそうな顔からのギャップ。
頭がキレそうな眼鏡。
シャープ。
ベジータ系。
仕事をしているというポリシーが感ぜられた。
サッパリしていた。
「人間、年齢じゃないっすよね」という話をした。
された。
因みにその話は、昨日サハラともした。

ああいうものにわたしはなりたい。

そう言えば、内見の時新人ですと言って付いて来た人が居た。
30位か。
元板前で、今日配属だったらしい。
男気BIKEの誰かと知り合いらしい。
男気BIKEの知識が大してなかったので、話はそれ程弾まなかったが、世の中、何があるかわからないと思った。